事実認定

2009年3月26日 (木)

雑感 - おおやにき

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# ここから、受領側が可罰的になるのは故意がある場合、すなわち合法的な枠組が偽装であって実態は違法な献金であるということを認識し、かつそのことを最低限消極的に認容していた場合ということになる。問題はこの「認識」ないし「認容」であるが、これを正面から「ありましたか?」などと聞いてもおそらく単に否定されるだけであって、それは全身をナイフでめった刺しにしておいても「殺すつもりはありませんでした」とかのたまう被疑者がいることと同じである。いやもちろんそれは彼の主観においては真実かもしれないが、要するに我々はそんなものを刑事責任を問う裁判の基礎とすることはできないのであって、この部分に関する認定基準は客観化されている。つまり、言葉の上では「認識」とか「認容」とか、あるいは「過失」や「故意」のように当事者の主観の問題であるように読めるのだが、実際はその有無について「我々」が認定するための客観的根拠の有無が問われているのである。 # さて、そこでいう「客観的根拠」としては当人の行動・言動の整合性(当事者はある程度の理性と首尾一貫性を持って行動していると想定する......前に触れたprinciple of charityでもある)、他の当事者の証言等との整合性などもあるわけだが、何といっても強いのは物証であろう。当事者が過去において、容疑事実の認識と容認の下に一定の行為を取ったのでなければ生じ得ないような物理的痕跡があれば、故意の認定は容易になされる。逆に言うと、当人は(理性・首尾一貫性の)「弱い」個人であって整合的な行為を取っていないかもしれず、他の当事者は当人を罪に陥れるために虚偽の証言をしている可能性もあるわけで、物証抜きで故意を証明しようとするのは――特に刑事裁判では「合理的な疑い」を差し挟む余地があるだけで(本来は)無罪になるはずであることを考えると――なかなかに困難だと、そういうことになる。このあたり、和歌山毒物カレー事件や恵庭OL殺人事件を参照のこと。

 いろいろ参考になることが書いてあるので、メモとして「事実認定」のカテゴリに入れておきます。

結局マスメディアは重要な情報源を一つ潰してしまったことになる可能性はあり、自前で情報分析する能力が低いのにそれで大丈夫なのかとか思うわけだが、まあこれは余計なお世話か。

というのも、どの程度当て嵌まっているのかわかりませんが、マスコミのレベルは低い、というご見識のようです。ご見識に自信をお持ちの方に、是非、私の問題も分析、批評していただきたいのですが、アクセスがさっぱり増えておらず、とても残念に思っています。準備は整っているのですが、本格稼働に踏み切れず、足踏み状態です。

 トラックバックを送信しようとしたのですが、トラックバックの表示はあるものの、無効になっているみたいで、トラックバックのURLも見つかりませんでした。確か、前回はトラックバックを送信したような記憶があるのですが、反映されてはいませんでした。コメントも入れたのですが、承認制なので、今回はどうなるのかわかりません。前回は受け容れられていたようです。

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2009年3月21日 (土)

東京臨安府―文月訟廷録 : さりげない「背景的事情」の集積による心証形成

リンク: 東京臨安府―文月訟廷録 : さりげない「背景的事情」の集積による心証形成.

 裁判員模擬裁判はその後各地で重ねられているようですが,事案によっては公判前整理手続において証拠も相当絞り込まれ,これまで主張されてきたように,平均的な裁判員の情報許容量の上限を意識して,主張立証すべき間接事実自体もそれなりに意識されているように見受けられるものもあります。

 このような努力は,審理を短縮して裁判員の負担を耐えられる限度に押さえるためには必要不可欠なことであり,歓迎すべきであるといえます。その反面で,そのようにして切り捨てられ,主張立証されずに終わった事情は,本当に事実認定上無意味で不要な事実と割り切るべきなのか,迷いがあるというのが筆者の率直な感じ方です。

 

 それというのは,判決文の(事実認定の補足説明)に挙示されていない事情や証拠であっても,無意識のうちに裁判官の心証形成に影響を与えているものが少なからずあるのではないか,という気がするからです。

 

岡口基一裁判官のホームページから辿ったブログです。3年ほど前にも訪れたことのあるブログで、デザインにもタイトル名にも見覚えがありました。しかし、今回初めて、裁判所職員のブログである可能性が高いと知りました。
 裁判所の事実認定について、参考になりますので、メモをかねて引用しました。

 ボ2ネタのコメント欄で、岡口裁判官のホームページに変化があったと書き込んであったのですが、変化らしいものは見つけることが出来ませんでした。

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