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2019年6月25日 (火)

「「患者の命の値段」が200万円だと? 「杉浦徳宏」論文を撃つ!!」という北口雅章弁護士のブログ記事の内容

「「患者の命の値段」が200万円だと? 「杉浦徳宏」論文を撃つ!!」という北口雅章弁護士のブログ記事の内容

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 上記4つの項目(アスタリスク2つ)ですが、「2019-06-24-101432_平成5年9月7日控訴審判決直後の革手錠、保護房収容.org」というファイルからの転載になります。

 転載というよりは移動でした。名古屋刑務所の受刑者死亡事件と関連があって、北口雅章弁護士がその刑事裁判を担当していたと知る経緯なのですが、時期も異なり多岐にわたる内容なので分離させることにしました。


杉浦徳宏氏(元大阪地裁部総括判事;現大阪法務局長)の論文
「医療訴訟における高齢者が死亡した場合の慰謝料に関する一考察」
と題する論文が判例時報2402号に掲載されていた。

曰く,
交通事故訴訟の多くの事例で,死亡慰謝料が2000万円前後とされているのに対し,
医療過誤訴訟で死亡した高齢患者の死亡慰謝料は,交通事故の場合の10分の1に相当する,
「最低限200万円」でよい(一桁違う!!),と。

あまりの「非常識さ」に,顎が外れた。
いくら上記賠償額を「一律」とせず,「最低限」という形で含みを持たせているとはいえ,
名誉毀損訴訟における「100万円の賠償ルール」の「二倍相当」という
短絡的な考察を踏まえたもので,
どうゆう「神経」をしているのか???
このような裁判官こそ,
社会の常識的感覚から外れた「無神経」な裁判官というべきではないか? 
個人攻撃は本意ではないが,激しい怒りを覚える。

たとえ高齢者であっても,
患者の「人格・生命の尊厳」について,
杉浦徳宏氏は,いったい,どのように心得ているのか!!??

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杉浦論文の問題は,理論的にも正しくない。

まずは,「名誉の値段」と「命の値段」を低いところで,比較・考察している非常識さに驚きあきれる。第1に,「名誉」と「生命」の価値など,単純に比較すべきものではない。名誉侵害であれ生命侵害であれ,金銭的評価は免れないとしても(民法417条,722条),一方の名誉侵害の態様,被害の深刻度は,千差万別であるのに対し(浮浪者が道端で「強姦魔!」と非難された場合と,社会的な地位のある著名人が,女性から根拠なしに「記者会見を開いて」「強姦魔!」と連日連夜,中傷・誹謗「報道」された場合とでは,損害評価に自ずと違いが生ずるであろう。),生命侵害の場合は,「命の喪失」という一点が問題となり,しかも,「人格的価値の平等原則」が強く働く。もしも「最低限200万円」という金額を正当とする判例が現れれば,「議員定数不均衡訴訟」と同様,投票価値の平等が2倍以上の不均衡が違憲と考えれるのと同様,2倍以上の生命価値(人格的価値)の差別的扱いは,到底正当化されないので,死亡慰謝料は400万円が限度ということになりかねない。

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次に,上記病院長は,「私たち医師は,神様ではないから手術の際の不注意により患者さんを死亡させてしまう可能性がある。」というが,当たり前だ。
誰が,「神様」レベルの医療水準が要求される,といったのか???
「神様」レベルでなくとも,平均的なレベルの医師であっても,医師に「通常」求められる「最低限のレベル」の注意が尽くされているなど,その弁明に一応の合理性があると認められれば,病院=被告側の法的責任はすべて免責される,といった病院サイドに立った「大甘の」の判決がくだるのが近時の医療訴訟の実情だ(そうだからこそ,原告患者側の勝訴率は,20%前後と著しく低いのである。)。
それにもかかわらず,
「死亡慰謝料が一律最低2000万円であるならば,高齢患者に対する手術はお断りした方が安全ですね。」などいって恥じない,当該「大学病院長」は,
医師資格を剥奪してやりたい。 医師の誤った判断ゆえに人間一人の命を奪っておきながら,200万円の賠償で済まされるというのであれば,「金持ちのボンボン」であれば,「親が出してくれる小遣い銭」でまかなわれる程度の金額であるし,フツーの医師であれば,「保険を使わずとも」「ちょっと貯金をくずす」ことで支払可能なレベルの安価,「車を買うのよりも格段に安価」といったレベルの金額である。これでは,むしろ,杜撰診療,手抜き診療等の弊害が生じかねないものというべきである。この意味では,「杉浦論文」の提唱する,医療過誤訴訟における損害論は,法政策論的にも,妥当でない。

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 上記に3箇所を引用しました。かなり長文の記事です。一昨日の午前中に一通り読んだ記事かと思いますが、今回はざっとみたところで引用をしました。より重要な部分が上記の引用には抜けているかもしれません。

 ずいぶん具体的な内容で、自身の法律家としての経験や知見を交えているところも、これまでにいくつか見てきた北口雅章弁護士のブログ記事の内容と共通しています。対照的にあえて隠す部分が多いように感じてきたのが深澤諭史弁護士のブログですが、このところ更新は見ていません。

[link:] » 深澤諭史弁護士 ブログ - Google 検索 https://t.co/slAE8yiLmH


[link:] » 弁護士 深澤諭史のブログ https://t.co/7crId7tXx4


 6月16日と6月2日に更新があったようですが、ちょっと気が付かなかった気がします。もう25日になりますが、今月6月に入って2件の更新なので、やはり更新自体がかなり少なかったようです。数ヶ月前はほぼ毎日の更新という状況もあったように思います。深澤諭史弁護士の上記のブログです。


最新記事
文化放送「エジソン」著作権特集第三弾
非弁に関する誤解とデマ その5
ビジネス法務7月号に企業向けネットトラブル対応の留意点について解説しました
ネット上でのなりすましと著作権侵害は責任追及されやすい
非弁に関する誤解とデマ その4
私選刑事弁護とぼったくり
非弁でも役に立てば良いのか?
非弁に関する誤解とデマその3
非弁に関する誤解とデマ その2
非弁行為に関する誤解とデマ(随時更新)

弁護士 深澤諭史のブログ http://xn--zqs94lv37b.club/

 上記に引用したのはページ内にある「最新記事」のリンクです。ざっと数えたところ10件が表示されています。「私選刑事弁護とぼったくり」というのは気になる記事のタイトルですが、これも深澤諭史弁護士のタイムラインでは見落としていたのかもしれません。

[link:] » 私選刑事弁護とぼったくり : 弁護士 深澤諭史のブログ https://t.co/svBbK6Uksw


 1件の自身のツイートの掲載と、ちょうど1件のツイート分の内容の短い記事でした。こういうのは数も多すぎるのでいちいと取り上げる余裕もないのですが、ここ半年ぐらいから深澤諭史弁護士のツイートで感じるようになった同業者批判や差別化強調の傾向性です。

▶ ツイート%fukazawas(深澤諭史)%2019/05/10 08:40% https://twitter.com/fukazawas/status/1126633077910847488

私選刑事弁護の見積もりについて 私「●●万円です」 相談者「え?そんなんでいいですか?『●●に強い弁護士』からは●●●万円って言われたんですが」 昔の私「え?どこですかそれ!?」 ちょっと前の私「あっ(察し」 今の私「今は複数あるからなぁ。」

 北口雅章弁護士はTwitterをやっていないようです。これまでのところブログ以外の情報発信はみていませんが、受けたインタビューや記事のコメントのような情報はネット上にいくつかあるようです。念入りには調べておらず、他の弁護士らのツイートで名前をみることも稀です。

 これはと思う北口雅章弁護士の発言部分を見つけました。


勝訴率20%前後といった低い勝訴率のもとで,
苦労して病院側の過失と,死亡との因果関係を立証して勝訴した,
という稀なケースであっても,
杉浦裁判官のごとき,「200万円の賠償ルール」が定着し,
弁護士の成功報酬が20万円~40万円ということになれば,
よほど正義感の強い,「奇特な」弁護士でない限りは,
医療過誤訴訟を患者側での引き受け手は,いなくなるであろう。
「高齢者の医療過誤訴訟」を引き受ければ,
医療過誤訴訟である限り,膨大な時間とエネルギーを消耗し,
経費が持ち出しになり,法律事務所の経営が成り立たなくなるからである。ADRを利用した方がまだましだということになりそうなものであるが,結局は,ADRを利用した賠償額も,医療訴訟の賠償額が反映されるので,死亡慰謝料の相場は格段に低下しよう。

「患者の命の値段」が200万円だと? 「杉浦徳宏」論文を撃つ!! | 弁護士ブログ | 名古屋で医療過誤のご相談は 北口雅章法律事務所 https://www.kitaguchilaw.jp/blog/?p=6305

 医療事故で病院の責任が認められ、その賠償額が200万円だと、弁護士の成功報酬は20万円から40万円となるようです。仮定の例示のようですが、成功報酬とあるので、着手金が別となり、賠償額の200万円のうち50万円ぐらいは弁護士費用ということになりそうな感じです。

 弁護士の法律事務所のホームページで、報酬の計算方法を明示してあることが多いと感じていますが、請求額が多くなるほど、着手金も成功報酬も大きくなるというのがほとんどかと思います。3000万円ぐらいを1つの区切りや目安とするのが多いとも感じてきました。

 次がモトケンこと矢部善朗弁護士(京都弁護士会)の法律事務所のホームページの弁護士費用の掲載です。


着手金・報酬金
着手金は、事件の依頼をお受けするときにいただくもので、原則として事件処理の結果に関わらず(訴訟で言えば勝敗に関係なく)返還はいたしません。

報酬金は、事件処理の結果、依頼者が得た利益に応じていただくものです。

一般的な民事事件の着手金
経済的利益の価額 着手金(消費税抜き) 報酬金(右同)
300万円以下 8% 16%
300万円超
3000万円以下 5%
+9万円 10%
+18万円
3000万円超
3億円以下 3%
+69万円 6%
+138万円
3億円超 2%
+369万円 4%
+738万円


弁護士費用 | 四季の風法律事務所 http://shikinokaze.com/fee/

 前にモトケンこと矢部善朗弁護士(京都弁護士会)の法律事務所のホームページを見た時は、このような具体的な弁護士費用の算定表がなかったように思っていたのですが、私の勘違いなのかはわからないものの、今回は上記の掲載がありました。

 被告発人長谷川紘之弁護士が代理人として起こし、被告発人古川龍一裁判官が判決を出した民事裁判は、請求額が3800万円台、判決の認容額が3600万円台であったように思います。これを当てはめ計算したところ、モトケンこと矢部善朗弁護士(京都弁護士会)の算定は500万円を超えそうでした。


(38000000 * 0.03) + 690000
1830000.00
(36000000 * 0.06) + 1380000
3540000.00

 Linuxのbcコマンドで計算しました。「(38000000 * 0.03) + 690000」が着手金の計算で183万円、「(36000000 * 0.06) + 138000」が成功報酬の計算で354万円となるようです。

 上記の部分は、別の機会に参考資料として引用転載することも考えますが、被告発人古川龍一裁判官の判決書には、弁護士費用として250万円という記載があったと記憶します。刑事裁判の判決書の丸写しのような事実認定だったで、その分安上がりになったのかもしれません。

 北口雅章弁護士の200万円で計算すると、着手金が16万円の成功報酬が32万円でした。あわせて48万円が賠償金200万円のための弁護士費用となるようです。ただ、相手が病院で請求額が200万円であれば、ほぼとりっぱぐれの心配は事実上なさそうには思えます。

 北口雅章弁護士ですが、私がネットで調べた範囲では、個人で法律事務所を経営しているようです。事務員の有無も不明です。なかには事務員を雇っていないとTwitterなどで表明する弁護士アカウントも見かけたことはありますが、弁護士と事務員が1対1というのも見たことはありません。

 あくまで限られたネット上の情報を前提とした印象になりますが、北口雅章弁護士の経営スタイルと似ていると感じたのは、川人博弁護士と郷原信郎弁護士です。郷原信郎弁護士は事務員や他の弁護士とも共同しているようですが、それにしても人員が少ない印象を受けました。

 川人博弁護士の名前をTwitterで見ることはほとんどないですが、過労死問題を専門に手掛ける弁護士としてテレビニュースなどで見てきました。最後に見たのは4か月ほど前のテレビニュースだったように思いますが、見覚えのある顔だけで、名前は出ていなかったように感じました。

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