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2009年3月10日 (火)

木を見て森を見ず

リンク: 2009-03-10 - 弁護士 落合洋司 (東京弁護士会) の 「日々是好日」.

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009030990232943.html

地検は、男性が直前まで落ち着いた状態だったことから、警察官らに男性の異常行動を察知するべき注意義務はなかったと指摘。その上で「男性が自分でライターで火を付けたことは明らか」と、死亡との因果関係も認められないとした。

    愛知県警などの調べで、巡査部長らは灯油をかぶって飲食店のトイレに閉じこもった泥酔状態の男性を熱田署に保護。男性がたばこを吸いたいと申し出たため、巡査がライターを机の上に置いたが、巡査部長らが気付かないうちに男性はズボンに火を付け、全身やけどで死亡した。

事件というものは、証拠をきちんと見ないと正確、的確な評価はできないものですが、それにしても、これで「嫌疑なし」というのは、奇異な感じがします。灯油をかぶった人間のそばにライターを置く、ということについて、それも警察官という立場にある者が、何ら注意義務違反がないというのは常識的にも変で、ライターで火をつけたのがその男性であっても、そもそも警察の保護下にあるわけですから、保護義務を尽くすべき立場にある、という観点で見ないとおかしいでしょう。

「木を見て森を見ず」という言葉がありますが、嫌疑なしで不起訴にして落とすために、森を見ないようにして、わざと木ばかり見ていたのではないか、という疑いすら生じる処分結果です。

警察官が被疑者になるような事件では、こういった奇異な処理が時々起き、そういう処理をそれなりに見る目がある人が見れば、一種の出来レースではないかといった疑いが生じざるを得ないでしょう。


 「木を見て森を見ず」とは、よく聞く言葉ですし、なにかに触発されて、ふと思い浮かべることも少なくはない言葉だと思います。

 しかし、それが警察の捜査や対応の仕方に、当て嵌まるとは考えたこともありませんでした。一度決めた結果に対して、脇目もふらず、一直線に、猪突邁進に突き進むのであれば、まるで暴走特急であり、空恐ろしいことだと思います。

 そういう場合に備えて、チェックする目が必要にもなるのでしょう。出来レースという疑いを受けては、どうにもなりません。そういう予防線も含めて、情報公開を行っていますが、昨夜の引用記事にトラックバックを送信した先で、朝に反映が確認されたトラックバックが、夜には消されていました。

 私のブログが検察との出来レースと考えている人もいるのでしょうか。いささかでも内容を読んでいればそんなことはないと思いますが、地雷原として踏んでおきたくないという人は少なくないのかもしれません。

 出来れば、事後のチェックとして、データのすべてを、出来るだけ多くの人に保存しておいてもらいたいところです。間違っても、出来レースなどという不信が起きないように。ネット上のデータなど管理権限があれば、あとでいくらでも書き換えが可能ですし、誰かに改ざんされる可能性もないわけではありません。

 一応、メール送信という手立ては高じてあります。メールだとホームページやブログのように一極管理のデータではなく、同じ内容のものが各所に分散されますので。

 見る目がある人の目に、私のブログがどう映っているのかも気になるところですが、答えは当分もらえそうにありません。永遠にもらえないかもしれません。

 モトケンブログの方に、面白いコメント投稿がありましたので、無断になりますが、ご紹介させていただきたいと思います。モトケンさんは、私に対して完全無視を貫かれているようなので、お伺いを立てることも出来ません。同じく公開されている情報ですから、差し支えないものと判断しました。

   
       
            
               

       

       

            

素朴な疑問です。専門家の方に教えていただきたくて書き込みします。

産経新聞のWEBに以下のごとく書かれていました。

「民主党の小沢一郎代表の公設秘書が逮捕された政治資金規正法違反事件で、参院民主党が「意図的な情報操作が行われている可能性がある」として、参院議院運営委員会に樋渡利秋検事総長を呼び、事情聴取を検討していることが9日、分かった。」

私は検察の方があの小沢さんの関係者を逮捕したからには非常に慎重に捜査をしてしっかりした証拠もあったからだと思っていますし、この時期になったのは時効が迫った件もあったからだと理解しています。
捜査の状況について新聞があれこれ書いているのをリークしているとして聴取したいのかもしれませんが、本当に検察の方からのリークなのか、憶測なのかすらわからない状態だと思うのです。

疑問に感じるのは2点、
本当に検察の方が捜査の経過をリークすることなどあるのでしょうか。
また、自党の関係者が逮捕された案件について議会に検事総長を呼び出して事情聴取をするというのは司法への介入には当たらないのでしょうか。
単なるバラエティ好きの主婦ですが、まだ捜査中の事件に対して捜査している側を力があるのをいいことに国会に呼び出しておおっぴらに圧力をかけようとして いる様に思えて仕方がないのです。普通の主婦が逮捕されても検事さんを議会に呼び出して事情聴取なんてできませんものね。
まだ検討している段階なので、質問するのは早すぎるのかもしれませんが。長い書き込みをしてすみません。

http://motoken.net/2009/03/09-190750.html#comment-5727

       
   

 単なるバラエティ好きの主婦、という人も世の中には沢山ですし、マスコミが強く意識するのもあるいは、そのような層なのかもしれません。こういう視点も新鮮でした。

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