東京臨安府―文月訟廷録 : さりげない「背景的事情」の集積による心証形成
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裁判員模擬裁判はその後各地で重ねられているようですが,事案によっては公判前整理手続において証拠も相当絞り込まれ,これまで主張されてきたように,平均的な裁判員の情報許容量の上限を意識して,主張立証すべき間接事実自体もそれなりに意識されているように見受けられるものもあります。
このような努力は,審理を短縮して裁判員の負担を耐えられる限度に押さえるためには必要不可欠なことであり,歓迎すべきであるといえます。その反面で,そのようにして切り捨てられ,主張立証されずに終わった事情は,本当に事実認定上無意味で不要な事実と割り切るべきなのか,迷いがあるというのが筆者の率直な感じ方です。
それというのは,判決文の(事実認定の補足説明)に挙示されていない事情や証拠であっても,無意識のうちに裁判官の心証形成に影響を与えているものが少なからずあるのではないか,という気がするからです。
岡口基一裁判官のホームページから辿ったブログです。3年ほど前にも訪れたことのあるブログで、デザインにもタイトル名にも見覚えがありました。しかし、今回初めて、裁判所職員のブログである可能性が高いと知りました。
裁判所の事実認定について、参考になりますので、メモをかねて引用しました。
ボ2ネタのコメント欄で、岡口裁判官のホームページに変化があったと書き込んであったのですが、変化らしいものは見つけることが出来ませんでした。
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「事実認定」カテゴリの記事
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コメント
テレビ欄のリンクがライブドアからヤフーテレビに変わっています。
投稿: 変化 | 2009年3月21日 (土) 16時43分
変化さんご指摘ありがとうございます。
小さな変化だったんですね。更新した形跡という意味は小さくないのかもしれませんが、さすが人気ブログだけあった気がつく人もいるんですね。
http://okaguchi.at.infoseek.co.jp/top.htm
先ほど訪問して改めて気がつきましたが、infooseekのサービスですね。容量は50MBの制限があったと思いますが、有料になると違ってくるのかもしれません。
自分も以前使っていて、今も残っているはずですが、パソコンの環境が変わってしまいパスワードとかわからなくなってしまいました。5年以上前の登録だったと思いますが、最近でもディスク容量は変わっていないような情報を見ました。画像ファイルのアップなどしていなければ、それでも十分なのかもしれません。
投稿: 廣野秀樹 | 2009年3月21日 (土) 22時33分