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2009年3月 7日 (土)

江東区バラバラ殺人での死刑回避を支持する〜そして、検察官には肉片を見せる前にするべきことがある - 情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)

リンク: 江東区バラバラ殺人での死刑回避を支持する〜そして、検察官には肉片を見せる前にするべきことがある - 情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊).

「死刑をもって臨むのは重きにすぎる」。東京・江東区のマンションで23歳の女性を乱暴目的で拉致して殺害、遺体をバラバラにして捨てたとされる事件の裁判。東京地裁は、殺人などの罪に問われている星島貴徳被告に対し、無期懲役の判決を言い渡しました(TBS)。死刑を回避したことは当然といえば当然だが、肉片などで残虐ぶりをショーアップしたなかで、裁判所はよく踏みとどまったといえる。(http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4065521.html)

 事件自体が、非道で許されないことであることは間違いないが、そのことと死刑判決を下すべきであるかどうかは別だ。国家が死刑を実行することは、私には、国家が具体的な犯罪予防を放棄し、単に厳罰を下しているようにしか思われない。子どもがルール違反をした際に、殴ればよいと考えているのと同じような気がする。

 ここでは、死刑の是非には踏み込まない。問題だと考えるのは、この判決を受けて、裁判員制度の創設に関与した但木敬一前検事総長が発したコメントだ。

 TBSによると、但木前検事総長は「立証せざるを得ないので、裁判員には(証拠を)見てもらわなければ、避けて通るわけにはいかない。問題は、そういう資料を全部出すから“国民の常識的な感覚”で判断してくださいと」と述べたという。http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4065522.html

 ふ〜ん、無罪方向の証拠は隠しておいて、「そういう資料を全部出すから」ってどういうこと?!警察が集めた証拠を全部弁護側に開示してから、こういうセリフを吐くならまだしも、厳罰方向の証拠のみを「全部」出されたってねぇ…。

 ほんとに、不思議の国だよねぇ…。


 ずいぶん前から、気になっていた内容の記事なのですが、今のうちにアップしておきます。かなり痛切な検察批判ですが、どういう検察が、不思議の国ではない理想像なのでしょうか。そちらの方が不思議に思えてなりません。

 検察は客観的な犯行状況を再現し、伝えようとしたように思えるのですが、残虐ぶりを過度に演出し、不当に重い処罰を与えようとした悪者みたいです。残虐な犯行を行った被告人より検察の方に落ち度が大きいように聞こえ、それが不思議の国につながるとなると、そちらの方が不思議というか、不可解です。

 別の報道で、弁護人がいままでこれほど反省した被告人は見たことがないと高く評価されていました。逮捕前のマスコミのインタビューの様子は、テレビで繰り返し放送されていましたが、平然として、反省、後悔という精神的動揺は微塵も感じることがありませんでしたし、同じ印象を受けた視聴者が大半であったと思えるのですが、刑事弁護の不思議というものを改めて感じた象徴的な記事の一つです。

 但木前検事総長が期待し、想定するような「常識的な感覚の国民」には、目に触れる機会の少ない情報なのかもしれません。

 このところ、このヤメ蚊元記者弁護士のブログには何度かトラックバックを送信し、承認されたらしいのを確認していたのですが、今日の昼過ぎに送信したトラックバックは、まだ反映されていないみたいでした。内容でふさわしくないと判断されたのでしょうか。

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